妊娠7ヶ月目に入ると、お腹もしっかりと前に出っ張り、周りから見ても「妊婦さん」というのが明確にわかる様になります。 個人差はありますが、私はこの頃からホルモンバランスの変化によって気持ちや体調に少しずつアップダウンが出るようになりました。
また、自分では「まだまだ動ける」と思っていても、実際は以前より疲れやすくなったり、妊娠前と比べて体が常に熱っぽく、温度調整に苦戦したり…。さらに、寝る時に体のポジションが定まらず熟睡できない日が続くなど、ホルモンだけでなく体そのものの変化を強く実感し始めた時期でもあります。
ここでは、妊娠7ヶ月目に私が特に苦戦したことや、それをどう乗り越えたかをシェアしたいと思います。
ホルモンアップダウンと感情の起伏への対応
女性らしい体を作るホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)や、妊娠を助け継続させるホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)は、妊娠期間を通して分泌量が右肩あがりに増加し続けると言われています。
例えばエストロゲンは妊娠前の50〜1100倍にまで増加すると言われており、通常の月経時に悩まされるPMSとは比較にならないレベル感での変化が妊婦さんの体に起きます。
私の場合は体の変化だけでなく、メンタル面でのアップダウンに苦戦しました。
お腹の子は順調に育っていて、パートナーも色々と配慮してサポートしてくれていて、仕事のストレスも特になかったのに、ふとした瞬間に言葉にできない不安や、理由のわからないネガティブな感情が込み上げてくる夜が続きました。時には涙が止まらないこともありました。
今思えば、それは「今までの女性としての自分」から「母になる自分」へとアイデンティティが変化していく中での心の葛藤だったのだと思います。
ただ、こうした感情のアップダウンは、傍で見守るパートナーにとっては理解が難しいもの。「何が起きているのか?自分に何ができるのか?」と戸惑わせてしまうこともありました。
そこで私は以下の2つを実践しました。
1. なんでもいいから紙に書き出す
- 毎朝と寝る前に、頭や心に浮かんだ感情をノートに書き出しました。
- 不安、ストレス、感謝、嬉しかったこと、やりたいこと、できていないこと…ルールは設けずに書き出す。
- 書くことで気持ちを客観視でき、自分でも気づかなかったプレッシャーの正体に気づけることもありました。
2. 不安や感情をパートナーに言葉で伝える
- 「わかってほしい」と思っても、妊娠していない相手にとっては状況が見えません。
- そこで「今、私はこう感じている」「こうしてもらえると安心する」と、なるべく具体的に言葉で伝えるようにしました。
例えば「今日は何もしたくない、でも一人でいるのは寂しい。だから今夜は家に一緒にいてくれるだけで安心する」とリクエストする。
すると、相手も「友達との予定はあるけど、早めに帰宅するから一緒に過ごそう」など中間的な解決策を出してくれるようになり、私も「理解されている」と感じられて心が軽くなりました。
他にも、「今日の洋服好きだな」といった褒め言葉も体型がどんどん変化していく中では「頑張って可愛い服を着ないと・・・」という変なプレッシャーに感じたり、
「今週末何したい?」と聞かれると「疲れて何もしたくない・・・家にいたい」という感じてしまう自分をつまらない人間に思い、いつか愛想をつかされてしまうんじゃないかと心配になったり、相手の優しい気遣いをネガティブに捉えてしまうことも。
そういった細かい感情の変化や困惑を妊娠していない相手には随時言葉にして伝えるように意識しました。この取り組みは、産後もやってよかったことの1つで手伝ってほしいのなら「どんなサポートが必要なのか」をより言語化する練習となりました。
妊娠7ヶ月目のホルモン対策Tips ✨
- 「感情を色で記録する」 文字にするのが大変なときは、赤=不安、青=落ち着いている、黄色=嬉しい…など感情を色で塗るだけのマインドログを活用。
- 「合言葉を決めておく」 パートナーに「今はただハグしてほしい」などの合言葉を事前に共有しておくと、不安定な時にスムーズに気持ちを伝えられる。
- 「気分転換のルーティン」 夜に涙が止まらなくなる時は、あえて短い散歩やアロマ、好きな音楽を聴くなど、自分だけの“切り替えスイッチ”を準備。
熟睡できない毎日のスタートと一つの決断
妊娠中期に入った頃から、今まで経験のなかった睡眠トラブルが次々と現れはじめました。
- 突然の鼻炎と、その影響による激しいいびき
- 頻尿で深夜に何度も目が覚める
- お腹が大きくなり、寝るポジションが定まらない
- 寝ている間に足が急につる
妊婦さんにとって「あるある」な症状かもしれませんが、これらが重なり、以前のように熟睡できない日々がスタートしました。
鼻炎の薬を処方してもらったり、マタニティ枕を導入したり、寝る前にストレッチをしたりと様々な工夫を試しましたが、どうしても妊娠前のようには眠れません。
しかも私の睡眠の乱れが、横で寝ているパートナーの眠りにも影響するようになってしまったのです。
「一緒に寝る」から「別々に寝る」への決断
悩んだ末に私たちが決断したのは、出産後が落ち着くまでの期間、「ベッドを別にする」「部屋を別にする」という選択でした。
最初は正直、寂しい気持ちが大きかったです。ですが、まだこれから数ヶ月続く妊婦生活。夜一緒に寝ることを貫くよりも、お互いの睡眠の質を守る方がずっと大切だと考えました。
「距離をとる」+「距離を縮める」ルール
ただし、ただ別々に寝るだけではスキンシップや安心感が減ってしまうと考え、次のようなルールを決めました。
- 寝る前30分は必ず同じベッドで一緒に過ごす
- 朝は早く起きた方が相手のベッドに行き、20分は一緒に過ごす
このルールのおかげで、スキンシップや「一緒にいる感覚」を保ちながらも、お互いに質の良い睡眠を確保することができました。
妊娠中の睡眠改善Tips 🌙
- 抱き枕を活用する 体の右側を下にして横向きになる「シムス位」が楽とされ、抱き枕を使うと腰やお腹の負担が減ります。
- カフェインの摂取タイミングに注意 午後以降はカフェインを控えることで、入眠しやすくなります。
- 夜中に起きても「眠れない自分を責めない」 スマホを見るのではなく、軽くストレッチをしたり温かいお茶を飲むことで気持ちを落ち着ける。
- 睡眠アプリやアロマでリラックス環境を作る ラベンダーやカモミールの香りはリラックス効果が高く、寝室の空気を整えてくれます。
妊婦生活は40週という長期戦。
「以前のように眠れないのは当たり前」と受け止め、必要に応じて環境を柔軟に変えることも立派なセルフケアだと思います。しかも睡眠不足の戦いは産後も続きます。寝れるうちに体をやすめてあげましょう。
膀胱炎・頻尿と性生活
この時期にもう一つ私を悩ませた大きな問題が、膀胱炎と頻尿でした。
妊娠中は子宮の増大や黄体ホルモンの影響により、通常より膀胱炎になりやすい状態になります。
さらに「頻尿がつらいから」と水分を控えると、かえって膀胱炎が悪化・再発してしまうことも。
また、この頃からは「少しクシャミをしただけで尿漏れしてしまうのでは…」という不安がつきまとうようになり、日常生活にも小さなストレスが積み重なっていきました。
膀胱炎・頻尿と性生活への影響
膀胱炎や頻尿は、当然ながら性生活にも大きな影響を与えます。
妊娠中の性生活はカップルごとに異なりますが、共通して大切なのはオープンなコミュニケーションです。
「妊娠中だから回数が減って当たり前」という一方的な押し付けや無言の了解は、相手に不安やストレスを与える可能性もあります。
私たち夫婦もやはりこの時期には
- 居心地の悪い体位
- 気持ちが乗らない日
- 膀胱炎でそれどころではない状況
といった壁に直面することもありました。
私たちが意識したこと
そんな時に心がけたのは、ホルモンバランスのアップダウンと同じく、「察してよ」ではなく、言語化すること。
- 今の体の状態や気持ちの変化をきちんと伝える
- 相手の希望や感じていることをまずは聞いてあげる
- その上で「中間解決策」を話し合う
このステップを大切にしました。
例えば「今日は体がつらいけど、スキンシップは欲しい」と言えば、相手も「じゃあ今日はハグだけにしようか」と歩み寄れるのです。
出産後も続く夫婦関係のために
妊娠すると「出産」というゴールばかりに意識が向きがちですが、出産はあくまで通過点。
その先には、夫婦としての関係性が長く続きます。
男性は妊娠していない以上、妊婦の体や気持ちの変化を完全に理解することはできません。
だからこそ「理解してよ!」と責めるのではなく、言葉で伝えてあげることが最も大切だと感じました。
また、妊娠中の性生活における配慮は「相手に優しくしてもらう」だけではありません。
お互いの気持ちを言葉にし、耳を傾け合う姿勢こそが、家族として新しい生活を始めるための大切な準備になるのだと思います。
人に頼る・甘える習慣づけ
1. 人に甘える・頼る習慣をつける
私はもともと「人に頼る」ことが得意ではありませんでした。
妊娠7ヶ月ごろまではお腹が少し出てきたとはいえ、まだ動ける状態だったため、家事・買い物・雑用などを自分でこなそうと頑張っていました。
しかし、次第に疲れやすくなり、今までできていた動作が負担に感じるように…。そこから段階的に、人に頼ること・甘えることを学び始めました。
仕事でも「これは無理かも」と思うことは、しっかりと相手に伝えられるように。
そして気づいたのは、「お金を貸してほしい」など突飛なお願いでなければ、人は意外と快く助けてくれるということでした。
2. 今後頼れる人を見極める
人に頼るようになると見えてくるのが、今後も付き合っていきたい人の見極めです。
- 妊婦に今までと同じ負担を求めてくる人
- 状況を理解せず、自分の都合を押し付けてくる人
こうした人とは、出産後の育児期においても付き合いが難しくなるでしょう。
妊娠生活は「人付き合いを見直す時期」でもあります。
大切なのは、お腹の赤ちゃんに負担をかけないこと。
わが子を守るためにも、今後も関係を続けたい人かどうかを冷静に判断していく必要があると感じました。
3. 知人・友人にも「何が大変か」を言語化する
妊娠を経験していない人の多くは、妊婦にとって何が大変なのかを想像できません。
だからこそ、こちらがしっかり言葉にして伝えることが大切です。
たとえば友人と外食する場合…
- 自宅から遠い場所
- 高い椅子しかないお店
- 禁煙席がない居酒屋
- 生もの中心のメニュー
- 炎天下で冷房のない屋外席
こうした条件は妊婦にとって大きな負担になります。
以前なら「多少しんどくても大丈夫」と我慢していましたが、妊娠中後期には 「正直に伝える」あるいは「参加しない」という判断を取るようにしました。
本当に会いたい友人とは、グループでなく1対1で会う形に切り替えることも増えました。
4. 家事から少しずつ手を引く
家事も同様です。
洗濯物を干す・重い買い物袋を運ぶといった、これまで普通にできたことが妊娠中期からは体に負担となる場面も。
そのため、少しずつパートナーにお願いするようにしました。
気まずさを感じることもありましたが、結果的には家庭内の家事シェアが自然に進み、妊娠後期や産後の準備にもつながったと思います。
東南アジアに住んでいると多くの外国籍家庭ではフルタイムのナニーさんを雇う家庭が多いので、雇用する予定がある場合は、お互いになれることを目的に産前はメイドさん(家政婦さん)としてスタートしてもらい、産後は育児と家事を両方サポートに切り替えるといった家庭も多い様です。
人に頼ること・甘えることは、最初は勇気がいります。
ですが、少しずつ習慣づけることで
- 周囲に快く助けてもらえる安心感
- 交友関係の見直し
- 家事や仕事のシェア体制の準備
が整っていきました。
妊娠後期や産後の生活に向けて、早い段階から「頼る練習」をしておくことはとても大切だと実感しています。
まとめ
妊娠7ヶ月目は、体の変化・ホルモンの影響・睡眠の質の低下・膀胱炎や頻尿といった不調など、妊娠初期や中期前半とはまた違う新しい壁が次々と現れる時期でした。
一方で、その中で「感情を言葉にする」「睡眠環境を工夫する」「夫婦でのルールをつくる」「人に頼ることを習慣づける」といった小さな実践が、心や体を少しずつ軽くしてくれることにも気づきました。
妊婦生活は40週という長いマラソンです。全部を一人で抱え込もうとせず、環境を柔軟に変えること・周囲に頼ること・パートナーとオープンに話し合うことは、母になる準備であり、同時に夫婦や家族の絆を育てる準備でもあるのだと思います。
妊娠7ヶ月目は「母になる自分」と「これまでの自分」が交差する、大切な過渡期。だからこそ完璧を目指さず、少しずつ調整しながら歩んでいくことが、安心と健やかさにつながるのだと実感しています。


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