妊娠3ヶ月目(悪阻の本格化・孤独や不安との戦い、リモートで仕事への復活)

マルチリンガル子育

妊娠3ヶ月目の忘れられない変化といえば、悪阻(つわり)の本格化です。

そして、この時期はまだ安定期に入っておらず、一般的には周囲への報告はもう少し待つ人が多いでしょう。私自身も37歳という高齢かつ海外出産ということもあり、知人・友人への報告方法やサポート体制について、この時期とても悩みました。

しかし、つわりや妊娠初期の困難を戦略的に乗り越えることで、自分自身の成長や前向きな発見につながることを実感しました。

ここでは、妊娠3ヶ月目をどのように過ごし、どんな工夫で乗り越えたかをシェアします。

つわりをきっかけに食生活を大きく改善

3ヶ月目になると悪阻が本格化し、とにかく匂いに非常に敏感になり、些細な食べ物の匂いがトリガーに。特に東南アジアでは、外を歩くだけでストリートフードと排気ガスが混ざった匂いにあふれていて、「こんな状態でも食べたくなくなるのか…」と、自分自身でも驚くほど食欲がなくなりました。そして、東南アジアの途上国で妊婦生活をする上で気にしたいのが食中毒のリスク回避。

そこでまず食中毒回避する為、全て外食→自炊をメインに。

また「食べられるときに食べられるものを食べる」というスタイルにシフトし、ストレスを溜めないことを優先しました。

悪阻で食事がまともに取れないと胎児に栄養が届いているか心配になりますが、この時期の胎児は、胎盤が完成するまで卵黄嚢から栄養を受け取っているため、栄養を過度に気にせず、食べられるものを食べれば大丈夫とのことでした。

とはいえ、今まで普通に食べていたものが食べられなくなってしまったので、まずは食べられるものを整理することに:

  • つわり期間中に苦手になった食材:肉・魚、パン・パスタ、乳製品、加工食品、外食
  • つわり期間中も無理なく食べられた食材:生野菜・果物、豆腐、豆類、玄米、味噌汁、卵

ここで大きな助けになったのが東南アジアならではの食材の豊かさでした。

例えば、

ドラゴンフルーツ:疲労回復に役立つビタミンB群、貧血予防の葉酸、むくみ解消や高血圧予防のカリウム、骨や歯の形成を助けるマグネシウム、ビタミンC、鉄分を含むだけではなく便秘予防に効果的

パパイヤ:ビタミンC、ビタミンA(β-カロテン)、食物繊維、カリウム、葉酸、そしてパパイン酵素が豊富に含まれており、免疫力強化、美肌効果、アンチエイジング、消化促進、便通改善、高血圧予防などの健康効果が期待できる栄養価の高い果物

モリンガパウダー:ビタミン、ミネラル、アミノ酸、食物繊維、ポリフェノール、GABA(ギャバ)など、90種類を超える豊富な栄養素を含むスーパーフードです。特に、鉄分やカルシウム、タンパク質が豊富で、女性や健康維持を目指す方、内側からのスッキリをサポートしたい方に適した食品

こういった感じで、こうした今まで注目していなかった現地食材を取り入れることで「今の環境でしか得られない栄養がある」と気づき、妊娠生活を前向きに捉えられるようになりました。

朝食をスムージーいん置き換えたり、玄米+味噌汁に現地で手に入りやすい豆や野菜を中心にした食事を組み立て、体も気持ちも少しずつ安定していきました。

つわり中は「食べられないこと」より「食べられるものをどう楽しむか」に焦点を当てる戦略をとったことで、食べ物や料理の勉強にもなりました。結果、見たことのないフルーツに挑戦したり、新しいレシピを開拓したりと東南アジアらしい自然由来の栄養豊富な食材に触れるきっかけにもなりました。

また、東南アジアの気候を考慮し、水分補給にも工夫しました:

  1. 目盛り付きウォーターボトルを常に携帯
    悪阻が酷い日は知らず知らずに脱水状態になることもあるため、1日に飲む水の量が明確にわかる目盛り付きボトルを使用し、朝起きてから寝るまでに2Lを目安に摂取。
  2. ココナッツウォーターの活用
    水が飲めない日でも、電解質やビタミン・ミネラルを含むココナッツウォーターが代替として頼もしく、無脂肪でカロリーが低く病院でも推奨されました。
  3. ソーダメーカーの導入(購入大正解!)
    好きなタイミングで炭酸水を作れるソーダメーカーを導入。普通の水が飲めないときの救世主で、レモンを少し入れると爽快感が増し、つわりが酷い時に大活躍しました。また、ソーダ水はお酒が飲めない妊娠期間全体〜産後を通してずっと大活躍してくれたアイテムだったので本当にお勧めです。
  4. 寝る前のハーブティー
    カフェインなしのハーブティーに東南アジアだからこそ手軽で安く手に入る生姜、蜂蜜、レモン、シナモンを入れて習慣化。体を温める、安眠・リラックス効果もあり、出産後の母乳にも役立ちました。また温かいハーブティーは出産後の「母乳でない問題」でも大活躍。

これらの工夫は、妊娠期だけでなく、授乳期や産後の体調管理にも役立ちました。

親族への報告

12週の壁(安定期前)を迎える前に、妊娠をお互いの親・兄弟に報告しました。安定期に入るまでは親族以外への報告を控えることに。

悪阻の辛さや不安定さ、家族から遠く離れた場所にいる状況もあり、親からのサポートと祝福が心の支えになりました。また、女性陣に関しては。子育て経験のある親だからこその励ましや実体験に基づくアドバイスは、本当に心強く、考え方を前向きに切り替えるきっかけにもなりました。

1. 純粋に一緒に喜んでくれる人がいることの嬉しさ

「まだ安定期に入っていないから安心はできないけど」という前置きをつけての報告になりましたが、妊娠報告をすると、やはり両家は本当に喜んでくれました。安定期に入っていないことで不安もたくさんある時期だったので、遠距離とはいえ、家族から「孫の顔が見られるなら元気でいなきゃね!」「おめでとう!」「しんどい時期だと思うけど無理しないでね!」といった前向きな言葉は本当に心に響きました。

また、この一大イベントの喜びを家族と共有できたことで、「しんどくても頑張るぞ!」と心の支えとなりました。

2. 親は子育てを経験しているので色々知っている

当たり前ですが、自分たちの親は妊娠、出産、子育てを経験している大先輩です。流産のリスクも妊娠初期の気持ちや体調のアップダウンも経験済みです。

「まだ安定期に入っていないから安心はできないけど」なんてこちらが説明をしなくても、実は理解してくれていました。

義母に「流産が不安で…」とぼやいた時に返ってきたメッセージの説得力が半端なかったです。

心配しなくて大丈夫!今は流産が心配だと思うけど、それが終わったらダウン症の検査とか発育とか逆子とか出産とか、また次の心配がどんどん出てくるわよ!
それから、お腹の赤ちゃんが無事に育って、産まれて、ベイビーから大人になって、成人しても、その心配はこれから何十年とずっと続くの。
親の心配なんて子供の年齢なんて関係なくこれから一生続くんだから、心配しないでドンと構えてなさい。
子供はこちらの心配なんか関係なく育ってくれるものだから!
今は心配することは忘れて、しっかり寝て食べてゆっくりしなさい!それがあなたの今の仕事!

確かに…海外に住んでいることもあり、夫が義母さんに電話する度に「元気にしているのか、ご飯はしっかり食べているのか、仕事は順調か」といった感じで、30代後半の息子をいつも心配していることを思い出しました(笑)

これをきっかけに、辛い・不安だというネガティブなことに焦点をあてず、人生に数回しかない「妊婦」という特別な今を楽しもうと考え方をシフトすることができました。

妊娠期間を順調に乗り越えることで気持ちがいっぱいだった当時の私に、「子育ては長期戦だ」と気づかせてくれた大先輩の貴重なエールでした。

そして、何より両家の母親に報告したことで、日本式とフランス式の子育てに関して両方の意見や情報を早い段階から収集できるチャンスとなりました。

3. 弱音や不安をパートナー以外に相談できない閉塞感からの脱却

私の夫は、毎朝スムージーを作ってくれたり、不安や悪阻の辛さで弱音を吐いても、それを黙って話を聞きながら夕方にはお花を買ってきて励ましてくれたりと、非常に細かいサポートをしてくれる人です。

とはいえ、妊娠を経験したことのない夫には、言葉で伝えても分かち合えない場面もあります。そんな時、不安や弱音を彼だけにぶつけてしまうと、夫もどうしていいのかわからず一緒に落ち込んでしまったりすることもあり、閉塞感を感じていました。

そんな時に、親族や出産を経験した他の女性に相談したり話を聞いてもらえるだけで、大きな心の支えとなりました。

また、海外で離れて生活していると、「孫が生まれる」という実感が両親には伝わりにくいもの。この時期から些細な出来事でも定期的に共有する習慣を身につけておくと◎。

交友関係の微調整

妊娠前はアクティブな生活をしていたため、つわりと妊娠をきっかけに交友関係を調整しました:

  1. 飲み会:体調が良い時には参加しましたが、「健康のためにしばらく禁酒」と宣言。
  2. 趣味のスポーツ:接触や負荷があるボルダリングやボクシングはストップ。水泳やヨガ、ウォーキングに切り替え。種目は変えたものの運動する習慣をキープしたことで産後の回復も順調でした。
  3. 食事の誘い:外食が厳しい日には「健康志向」の理由を使い、カフェや自宅での食事会に変更。

自然な理由で妊娠に気づかれずに、健康重視という雰囲気で受け入れられやすかったように感じています。

またこの時期に交友関係を微調整して本当によかったなと思うのは、子育てが本格化すると今までの様に柔軟な対応ができなくなります。だからこのタイミングで「産後も継続できる交友関係はどれか」を妊婦の時期に整理できたこと、「子供がいることを理解してくれる交友関係」にフィルターをかかることに。結果、妊娠後期〜産後も人間関係の調整で苦しむことがありませんでした。

仕事への復帰

妊活前にセミリタイアしていた私は、1年くらいはゆるりと子作り開始しながら、仕事を全力でやっていた時にはできなかった趣味などを少しづつ消化していこうというのが当初の計画。

ところが、予想とは裏腹に(ありがたいことに)、妊活を始めた初月にそのまま妊娠したので、2024年の計画を調整する必要が発生しました。

夫からは

「せっかく今まで一生懸命働いてようやくセミリタイアしたんだし、妊婦なんだから今は無理せず、時間があることを楽しんで、ゆっくりすればいいじゃん・・・」となだめられ、日中時間が空いている知人とお茶をしたり、オンラインでヨガインストラクターのクラスを受講してみたり、散歩にいったり、マッサージに通ったりとセミリタイアっぽい生活を満喫しようとしたんですが、3ヶ月もそんな生活を続けていると、暇なことが逆に辛く感じる様に。

そこで、出産までの間とりあえず・・・と、オンラインでできる業務委託の仕事に復帰することにしました。

仕事に復帰した理由と得られたメリットは下記の通りです:

  • 悪阻が軽く感じた:仕事中は集中しているせいか悪阻が落ち着く感覚がありました。
  • 臨時収入がある安心:病院代やベビー用品代などに対応できる資金が追加で得られました。
  • 社会とのつながり維持:数時間働くことでメンタルのバランスが整いました。産後も子育てしていると社会から隔離されがちなので、この時期に仕事を再開してみてよかったなと思います。
  • 生活に規則性を維持:タスクをこなす日々が生活リズムを支えました。
  • ワーママとの交流:オンラインで仕事をする多くが子育て経験のある女性で、価値ある出会いになりました。

ママ友の話を聞いていても、特に産後の社会とのつながりの維持はみなさん結構苦労するみたいです。今後妊活や妊娠中も、仕事を続ける選択肢があれば、継続することで精神的にも経済的にも支えになります。

妊活・妊娠しても急いで現職をやめない方が良いと思う理由

私は妊活の有無にかかわらず仕事を一度ストップしました。

そのため正社員として働き続けるという選択肢は取れませんでしたが、今振り返ってみると「続けられる環境があるなら、できるだけ仕事(できれば正社員のステータス)は継続した方がいい」と感じています。ここでは、その理由をいくつか挙げておきます。

  • 出産手当金や育児休業給付金といった支援が受けられる
    出産や育児のタイミングではどうしても支出が増えます。仕事を続けていれば、雇用形態や条件によって異なるものの、出産手当金や育児休業給付金といった制度を利用できる可能性があります。収入が一定程度確保できることは、金銭的にも精神的にも大きな安心材料になります。
  • 馴染みのある職場で柔軟に調整できる可能性がある
    妊娠をきっかけに「今の会社でやっていけるか」を考える方も多いと思います。ただ、新しい職場を探して交渉するより、馴染みのある職場でまずはリモート勤務や時短勤務を相談する方がスムーズです。柔軟に対応してくれる会社であれば、意外と色々な選択肢を提示してもらえることもあります。
  • 「ママ以外の役割」があることで心のバランスが保てる
    妊娠が進むと身体的な制限も増え、家にこもりがちになって気持ちが沈むこともあります。そんな時に「仕事」というママ以外の役割があると、社会とつながっている実感が得られ、自分の活力につながります。だからといって新しいことを妊娠中に始めるのは大変。私自身も産後に一時的に社会とのつながりを失ったことで孤独を感じた経験があります。できる範囲で関わりを持ち続けることは、精神的な安定に大きな意味を持つと思います。
  • 行政手続きのサポートが受けられる
    私の場合、海外で第一子を出産しましたが、会社に属していない分、ビザや医療保険、給付金の申請などを全て自分で行う必要がありました。国内出産であっても、税金や社会保険関連の手続きは煩雑なものです。会社に所属していれば、人事や経理に相談でき、サポートを受けられるという大きなメリットがあります。

結論としては、「今ある仕事(特に正社員)を無理なく続けられる環境があるなら、継続することは経済面・精神面・制度利用の面で多くのメリットがある」ということです。

ちなみに下記は参考までに、業務委託の新規案件受注で活用した国内サイトです。業務分野に専門性がしっかりとあれば色んな案件が掲載されています。

活用したプラットフォーム

  • Sokudan
  • 複業クラウド
  • クラウドリンクス
  • クラウドワークス
  • ココナラ

妊娠中であることや、産後は継続が難しい可能性を伝えて上でオファーいただきました。結果、全てオンライン完結、自分のスケジュールやペースで仕事を進めれるスキルが身につき、産後も無理なく仕事を継続できました。ただ、オンラインでできる仕事は色々ありますが、「即戦力」「オンラインでオンボードできる基本的なITリテラシー」は必須という印象。

※クラウドワークスとココナラは手数料が高く、単価の安い職種が多かったので使用ストップしました。

まとめ

妊娠中は体調や気持ちの変化が大きく、思い通りにいかないことも少なくありません。だからこそ、仕事も趣味も交友関係も日常生活も、できる範囲で「今やりたいこと」に挑戦しておくことは、自分の満足感や精神的な支えにつながります。

私自身、妊娠3ヶ月目の後半に参加した21キロのトレイルランニングは、走るというより散歩に近いか感覚でレースに参加しました。不安のなかで思い切って参加したことが妊娠期間中の体力的な自身に繋がり良い経験になりました。体力が落ちていく妊娠後期を振り返ってみても、初期に行動しておいたことが自分の自信や思い出になっていると実感しています。

結局のところ、妊娠中も「できることは工夫して続ける」「やりたいことは無理のない範囲で実行する」「辛いことは我慢せず、楽しみながら継続できる方法に置き換える」「何事もながされずに戦略的に取り組む」ことが、後から振り返ったときにプラスの力になってくれるのだと思います。

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